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高齢者世帯の所得状況とリバース・モーゲージ

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リバースモーゲージ制度はその対象が高齢者世帯です。そこでここでは、高齢者世帯の現状をデータをもとに明らかにして、リバース・モーゲージ制度が高齢者世帯にどのような影響を与えるか見ていきたいと思います。

まずは、高齢者世帯のくらしの現状を把握するために、平成16年に発表された 労働厚生省の国民生活基礎調査を参考にしてみましょう。

<出所 労働厚生省 平成16年国民生活基礎調査の概況より>

高齢者世帯 1世帯当たり 平均所得金額 290.9万円

総所得に占める割合 稼働所得 17.6% 公的年金・恩給 71.9% 財産所得 5.4%

65歳以上 1世帯当たり平均貯蓄額 1431.9万円

上から順番に見ていきたいと思います。

まずは平均所得ですが、1世帯あたりの平均所得金額は290万円。一月あたりの計算に直してみますと、290÷12=24となり約24万円程度になっています。

一人分であれば、生活していく上で固定費が少なければ、24万円は最低限の生活を行っていけるかもしれませんが、決してゆとりのある生活を送れるほどの収入とは言えません。

では、その所得をどのように得ているのかを見ていきましょう。

稼働所得の17.6%と公的年金・恩給の71.6%で所得の89.2%を占めており、実際はほとんどが労働収入と公的年金・恩給に頼っているというのが現状になっています。

先ほど上で見た月々の約24万円の収入のうちの9割に相当する約22万円程度が、労働収入と公的年金・恩給からの収入ということですね。

それでも貯蓄があるなら…と思われますが、実際は平均貯蓄額が1431.9万円となっています。

65歳から平均寿命である約80歳まで15年で切り崩して使用するとして、それらを単純に均等で分けてみますと1年あたり約95万。さらに、それを月々に直してみますと約8万円程度になり、先ほどの約24万円と合わせますと合計32万円程度なります。

※65歳からの15年の年数は国連の世界人口白書2002の日本人の平均寿命が81歳から算出してみました。(男:77.8 女:85.0 )

実際には、所得の高い人や年金需給額が満額支給されていない場合などの"誤差"を調整しますと、平均では収入+貯蓄の切り崩しの合計は27~29万円程度に落ち着くのではないかと思います。

また、高齢になればなるほど医療費、介護費の負担リスクもある上に、上の計算で行きますと預貯金をきっちり使い切る計算になっています。15年のうち数回はあると予想される大きな出費などを考慮に入れますと、平均約1431万円の預貯金は事実上、月々の生活費に充当できる金額としてはかなり心細くなるかもしれません。つまり、生活費として余裕を持って使えるのは6~7割程度ではないでしょうか。

高齢者特有のリスク、預貯金の使用枠の制限を考慮しますと、「使える」金額は25~27万円ぐらいが妥当な数字ではないかと考えられます。

25万~27万円というのは、ゆとりのある生活を送っていく上では十分な数字とは言えず、あと5~10万以上の収入は欲しいところです。

ここまでは名目上の数字を計算してみましたが、現状はどうでしょうか?

それらの現状を調査した総務省 統計局による家計調査年報を引用します。

二人以上の高齢無職世帯の家計 平成16年

世帯主が60歳以上の二人以上の無職世帯の実収入は,1世帯当たり1か月平均22万3千円で,その約9割が年金・恩給などの社会保障給付となっています。また,実収入から税金や社会保険料などを差し引いた可処分所得は19万6千円となっています。 一方,消費支出は25万3千円となっており,5万7千円の赤字となっています。その不足分は,貯蓄などの取り崩しで賄っています。

「高齢無職世帯は平均5万7千円の赤字」

平均22万3千円(可処分所得19万6千円)+5万7千円の貯蓄切り崩し。

国民生活基礎調査をおおまかに見てきた数字よりも、現状は厳しいようです…。

では、それらの支出の赤字を補填する収入を確保するためにどういった方法が考えられるでしょうか?代表的なものを挙げてみました。

(1) 金融資産の運用利回りを上げ、収入を増やす。
(2) 不動産などの資産を利用して、収入を増やす。
(3) 定年を数年延ばし、稼動収入を増やす。
(4) 配偶者が働きに出ることで稼動収入を増やす。
(5) リバースモーゲージを活用する。

御覧頂くとお分かりの通り、(1)~(4)までは直感的に理解しやすいものになっていますが、「能動的に」収入を得ようという行為で、それに対する時間と費用を要します。

唯一、リバースモーゲージ制度がアクティブではなくパッシブ(受動的な)な収入増の方法になっていて一旦、そのその制度を利用すればあとは定期的な見直しを除けば、ほとんどその収入を得るのに能動的に動く必要はありません。

つまり、リバースモーゲージを利用することで、仮に無職であっても現在の生活スタイルを変えずに、貯金の切り崩しを行うことなく、生活できる可能性があるということです。



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