長生きリスクとリバース・モーゲージ

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リバース・モーゲージ制度の3大リスク、担保割れリスク、金利リスク、長生きリスクのうちここでは長生きリスクについて見ていきたいと思います。

世界に冠たる長寿国として知られる我が国ですが、リバース・モーゲージにおいては、長生きはリスクになります。

世界人口白書2002によれば、我が国の平均寿命は

男性:77.8 女性:85.0で平均は81歳となっています。

例えば、65歳時から融資期間を15年として、担保評価額3,000万円で融資限度額が70%であれば、担保割れリスク、手数料などを無視すると融資限度額は2,100万円になります。月々の融資受取額は約14万円。

しかし、もし80歳からあと10年、15年と生きたとしますと融資限度額を超えてなお、それだけの人生を融資を受けられずに過ごすことになります。

リバース・モーゲージ制度は仮に担保評価額分の融資が終了してもその家には住み続けることができますので、住居を失う心配はありませんが、高齢になればなるほど医療費用や介護費用へのリスクが高まりますので、そういった意味ではリバース・モーゲージにおける長生きリスクは無視できません。

では、そうした長生きリスクに対応するにはどうしたらいいでしょうか。

まずは、融資額の一部を残すあるいは流動性の高い金融資産として残しておくことが大事であると考えられます。担保割れリスクで見た場合と同様に、長生きリスクにも備える貴重な方法の一つです。インフレによる現金の目減りを考慮して、場合によっては資金の一部はインフレにも対応できるような金融資産の方がいいかもしれません。

リバースモーゲージ制度の利用においては、サービス開始年齢、融資期間 の設定は大変難しく、ある意味では長生きリスクが一番難しい問題かもしれません。

しかし、リバースモーゲージ制度に関わらず、公的年金と預貯金の切り崩し 型の生活でも同様に長生きリスクは存在します。

仮に公的年金+リバースモーゲージからの融資で生活して、預貯金を上手く投資に回しているなどしていれば、リバースモーゲージからの融資が終了したとしても、長生きリスクに備えることができるという意味においては、価値はあると考えられます。

例えば、上の例で挙げますと、公的年金とリバースモーゲージの融資額で65歳から80歳まで生活したとします。融資は終了しますが、65歳から融資満了の15年間、預貯金の一部の約1,000万円(※)を複利5%で運用できたと仮定しますと、80歳の時には約2,000万の金融資産になっています。

もちろん、預貯金切り崩し型であって、80歳の時に仮に預貯金を使い切ってもそこからリバースモーゲージを利用すれば、融資を受けられます。

※下記より参照

<出所 労働厚生省 平成16年国民生活基礎調査の概況より>

65歳以上 1世帯当たり平均貯蓄額 1431.9万円

制度として長生きリスクに備えるには次のような例があります。

・融資の一部を終身年金サービスなどに充当し、融資が終わった後にも給付が受けられるようにする。

・逓増式で受け取ることを提案する。つまり、年を取れば取るほど多く受け取るように設定する。ただし、資産デフレを受けた場合、この方式のメリットは相殺あるいは消滅します。



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